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うつ病・強迫性障害・社交不安障害・ADHDなど、様々な症状に幅広く対応いたします。一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を心掛けております。
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「発達障害集団プログラム」とは

現在の日本において、発達障害を抱えている方は厚生労働省の調査(2018年)によると、約48万人だというデータが示されています。また、「生活のしづらさ」の頻度に関しても、65歳未満の方で約36%、65歳以上の方で約43%が「毎日感じる」と答えました。

どれくらいの頻度で「生活しづらい」と感じますか?


アンケート対象:65歳未満

アンケート対象:65歳以上

発達障害は、他人とのコミュニケーションが上手く取れなかったり、自分自身のこだわりが強かったりなどで、日常生活や社会生活を送って行く中で、さまざまな問題点や悩みが生じる可能性があります。そのため、少しでも生活のしづらさを改善、緩和するためには、発達障害の特徴を理解したうえで、より良い考え方や行動などができるように促す訓練を行うことが重要となります。

当院では、発達障害を持つ方への支援プログラムを行っており、主に自閉症スペクトラム障害(アスペルガー障害を含む)(ASD)の方注意欠陥・多動性障害(ADHD)を抱える方を対象にした集団プログラムを実施しています。

プログラムは、ASDとADHDの方をそれぞれのグループに分け、同じ障害を持つ方同士が集まって一緒に学習をすることで、自分自身の問題を他のメンバーと分かち合ったり、どうしたらストレスの少ない日常を過ごすことができるかについての工夫を、見出していくという内容になります。もちろん、この集団プログラムは参加者が主体となりますが、発達障害に精通した専門のスタッフも、参加者に必要なサポートを丁寧に行います。

当院の集団プログラムの目標は、次のとおりです。

  • お互いの思いや悩みを共有する
  • 自己理解を深める
  • 新しいスキルを習得する
  • 新しい体験をする

また、ASDの方用のプログラムとADHDの方用のプログラムには、実施回数やプログラム内容などが異なりますので、ひとつずつその詳細をご紹介して行きましょう。

ASDの方を対象としたプログラム

ASDを持つ方は、対人関係におけるコミュニケーションにおいて問題を抱えることが多いと言われています。特に、社会的規範について読み取るのが疎かったり、抽象的な物事を理解するのが難しい傾向にあります。そのため、学校や社会生活を送る際に、集団でのルールを守ることができなかったり、友達や同僚などとの会話の中で曖昧なやり取りが苦手なため、相手から誤解を受けたり、本人もどのように自分の気持ちを伝えたら良いのか戸惑うことも少なくありません。

しかし、自分の思いを上手く伝えられるようにしたり、他人とのコミュニケーションをスムーズに進めたいという思いがある方は、訓練や学習を重ねることで、ふさわしい考え方や接し方を身に着けることが可能です。また、同じ問題を抱えるASDのメンバーとディスカッションや悩みを打ち明け合うことで、ストレスが緩和され、自分の感情をより安定させる効果も期待できます。

全20回のプログラムの内容は、以下のとおりとなっています。

1

自己紹介・オリエンテーション

自分の問題を解決したいと思い参加したプログラムですが、顔も名前も生活背景も知らないメンバーが集うことになりますので、特に初回は不安や緊張がつきものです。 そのため、お互いを理解するために自己紹介をすることから始めます。また、これから進めるプログラムでどのようなことを学ぶのか、どのような効果が期待できるのかなどの詳細をお伝えします。さらに、プログラムを実施するうえでのルールも紹介します。

2

コミュニケーションについて

日常生活や社会生活において、コミュニケーションは必要不可欠なものです。学校や会社などに所属していると、必ず自分以外のメンバーが存在します。そして、必要に応じて、彼らと情報やメッセージのやり取りを行わなければなりません。しかし、ASDの方は他人の立場に立ったコミュニケーションを取ることが苦手です。そのため、事例なども使いながら効果的なコミュニケーションについて、学んでいきます。

3

あいさつをする/会話を始める

ASDの方は、社会的規範やルールを読み取ることが難しいというウィークポイントがあります。人間関係を築くうえでこれらを心がけることはとても重要です。例えば、あいさつや会話の始め方は、他人と良好な関係を保つ潤滑油となります。そのため、明るいあいさつや好印象な会話の始め方を学ぶことによって、人間関係のゆがみを回避したり、改善させることが可能です。プログラムの中では、実際の場面を想定しながら、ロールプレイを行い、より良いスキルを身に着けることを目標にします。

4

障害理解/発達障害とは?

自分の障害や問題についてはよく理解していると思いがちですが、同じ発達障害でもその現れ方は個人によって異なります。つまり、自分は○○という物事が不得意でも、メンバーのAさんはそれが得意だということも少なくありません。この回では、もう一度障害の特徴について学び、自己理解を深めて行きます。また、メンバー同士で、発達障害の特徴や自分の気持ち、生活のしづらさへの対処法などについて、ディスカッションの時間を持ちます。

5

会話を続ける

ASDの方は、次に何を話して良いのかが分からなくなり、会話を始めても続かないという悩みが生じることがあります。会話は一言で終わるものばかりではなく、維持してこそ、他人と良好な関係を築きやすくなるのです。事例を交えながら、どのような質問をすれば会話を続けやすいのかなどについて、学んで行きます。メンバー同士で場面を設定し、ロールプレイも実施します。

6

会話を終える

場を読むことが苦手なADSの方は、他人との会話の切り上げ方が分からずに延々と話してしまったり、急に話を終わらせてしまうことがあります。しかし、会話の終え方を理解できないままでいると、自分の予定が崩れてしまったり、会話の相手を不愉快な気持ちにしてしまうことも少なくありません。この回では、会話を終える時の区切り方や取るべき態度などについて学びます。

7

ピア・サポート①

ピア・サポートとは、同じ障害を抱えたメンバー同士がそれぞれの問題を分かち合い、アドバイスをすることです。ここでは、自分が解決したい問題や悩んでいることを振り返り、理想の行動を紙に書き出します。それをメンバーに伝えることで、より良い対処法への気づきを得たり、他のメンバーが発表した問題に関しても、助言をしてみましょう。

8

表情訓練/相手の気持ちを読む

表情は相手とのコミュニケーションを図るうえで、大変重要です。表情には言葉には現れない感情が現れることもめずらしくありません。例えば、どんなに楽しい会話をしていても暗い表情をしていれば、人間関係が円滑に進みにくくなります。この回では良好なコミュニケーションを築くために、笑顔の練習をします。

また、相手の気持ちを読む訓練も行います。ASDの方は、相手の気持ちを読むことが得意ではありませんから、自分の気持ちだけを前面に出してしまうことも考えられます。しかし、それでは人間関係にヒビが入る可能性もあります。例えば、自分が関心のない話でも、なぜ相手がその話をしてくるのか?相手はどういう気持ちで伝えているのかを理解するスキルを身に着けることで、より良い対応を行う方法を学びます。

9

感情のコントロール①(不安)

私たちは、生活するうえでさまざまな感情が沸き起こります。時には、不安な気持ちでいっぱいになり、どうして良いか分からなくなることもあるでしょう。しかし、自分の感情にいち早く気づき、ふさわしく対処できれば、ストレスも感じにくくなります。ここでは、不安の感情に焦点を当て、認知行動療法を取り入れながら、不安の感情への認識方法や対処方法を身に着けます。

10

感情のコントロール②(怒り)

前回に引き続き、この回では怒りに関する感情のコントロール方法を学びます。どういう時に怒りを感じるのかを把握し、怒りを感じている際の心身の状態がどうなるのかも探りましょう。ここでも、認知行動療法を参考にしながら怒りの対処法などをチェックして行きます。

11

上手に頼む/断る

人生の中では、他人に物事を頼むことや逆に自分が断ることも出てきます。しかし、ストレートに相手にしてほしいことを頼んだり、断ったりしていては、相手との関係を上手に築くことが難しくなるものです。ASDは、相手の立場に立って考えることが難しいという特徴があります。そのため、特定の事例も交えながら、自分がこのような場面に遭遇したらどう対応すれば良いのかを、具体的な言葉や態度も示しながら学びます。

12

社会資源

ASDの方が生きて行くためには、さまざまなサポートが必要です。例えば、経済的な問題や就労への課題、病院への受診など、幅広い制度や福祉サービスなどを利用する機会が出てきます。この回では、上記のような個人の希望を叶えるための制度やサービスである、社会資源について理解しましょう。これらをしっかりと把握しておくことで、生活のしづらさを改善することが可能です。

13

相手への気遣い

ここでは、メンバー同士でディスカッションを行いながら、相手への気遣いについて学びます。気遣いとは、相手を思いやることです。もし、他人の接するときに気遣いを全くしなければ、自己中心で嫌なかんじの人だと思われ、人間関係が上手く行かないことが多くなります。自分はどのような気遣いをしているか、気遣いの必要性、方法などについての話し合いを進めます。

14

アサーション(非難や苦情への対応)

世の中は、楽しいことばかりではありません。時には、非難や苦情に対応しなければならないことも出てきます。そういう場合に、素直に嫌な気持ちや不愉快な感情を相手にぶつけてしまうと、より人間関係がこじれることが少なくありません。しかし、自分も相手も大切にしたうえで、上手く自分の気持ちを伝える方法も存在します。事例を扱いながら、このような対応のしかたを学びましょう。

15

ストレスについて

本来、ストレスとは外から与えられる刺激のことを言います。それが大きく、強いものになると、心身に打撃を与え、さまざまな問題が生じます。この回では、ストレスについての考え方や、どういう物事・出来事がストレスになり得るのか、ストレスへの上手な付き合い方について考えます。

16

ピア・サポート②

7回目と同様に、参加しているメンバー同士で個人の抱える問題や悩みを打ち明けながら、お互いにアドバイスを与えます。話し合う時は、自分の悩みをより具体的に挙げ、どのように対処すれば良いのかを考えて行くことが大切です。また、他のメンバーの体験で参考になったことや感じたことも、ポイントにしましょう。

17

自分の特徴を伝える①

障害を含めて、自分の性格や特性を客観的に理解し、表現することを学びます。日常生活や社会生活において、自分はどのような人間か、長所や短所、得意なことや不得意なことは何かということを他人に伝えることは非常に重要です。それらを相手に分かってもらうことで、生活のしづらさも改善して行きます。

18

自分の特徴を伝える②

17回に引き続き、自分の特徴を具体的に他人に伝えることを学習します。前回より掘り下げて、自分だったら自分の特徴をどのように実際に伝えるかをシミレーションしましょう。ただ、伝えるだけではなく、伝わりやすい言い方を工夫することも大切です。他のメンバーとディスカッションも交えながら進めて行きます。

19

感謝する/ほめる

人間関係を良好に保つには、相手に対して感謝したり、ほめたりというプラスの言葉かけをすることが必要です。そうすることで、相手は良い気分になり、あなたが自分を認めてくれていると嬉しく感じることでしょう。相手に感謝したりほめたりするメリットや相手の立場を考えたふさわしい対応などについて、ケーススタディも取り入れながら練習します。

20

卒業式/振り返り

いよいよ、最後のプログラムです。まずは、今まで行ってきたプログラム内容を振り返ってみましょう。自分がこの期間で当初の目標をどのぐらい達成できたか、メンバー間で発表をします。

大阪メンタルクリニック

ADHDの方を対象としたプログラム

1回1時間のプログラムを、計12回行います。

ADHDを持つ方は、不注意や多動性、衝動性という特徴を持っています。例えば、勉強や仕事を始めても、周囲のことに気が散って集中力が続かない、言われたことをすぐに忘れてしまうため、大切な予定をドタキャンしてしまった。あるいは、明日までに提出しなければならない書類があったのに、趣味につい没頭してしまい、気が付いたら何も手を付けていなかったなどという問題や悩みを抱えがちです。しかし、このようなことが日常生活や社会生活において頻繁に起これば、学校や職場でトラブルになることでしょう。時には、他人を巻き込む事態につながることはもちろん、自分自身も生活のしづらさを感じることになります。

ADHDの方は、まず自分の特徴や特性を理解することが重要です。そのうえで、問題となりがちな場面や状況を想定し、より良い行動や対応ができるように工夫することで、効果的な日常を送れるようになります。また、プログラムに参加しているメンバーに対して、自分の問題点や課題を相談し、アドバイスをし合いながら進めて行くことで、自信や前向きな気持ちを持てるようになることも期待できます。

ADHDの方のプログラムは、以下のような全12回の内容となります。

1

オリエンテーション

初回は、参加するプログラムの詳細について説明します。プログラムの進め方や目標、自分の問題点や悩みをどのように解決して行くのかなどについて、理解をすることから始めましょう。また、プログラムには時間通りに参加することやホームワーク(自分の問題点を紙に書き出し、プログラム参加時に決めた練習事項を普段の生活に取り入れる。それがどのぐらいできるようになったかを、次回のプログラム参加時に振り返る作業)の提出を心がけることを目指します。

2

ADHDを知る/心理教育・ディスカッション

このプログラムは、ADHDを持つ方が参加していますが、その特徴や特性には個人差があります。そのため、ADHDという疾患をもう一度見直し、幅広い知識を得ることが重要です。そうすることで、自分に生じている問題がより理解できるようになることでしょう。さらに、他のメンバーにも自分の経験談を話し、アドバイスを受けたり、逆に相手が打ち明けた問題を一緒に考えるなど、活発なディスカッションも行います。

3

認知行動療法について/ワーク

このプログラムでは、心理療法のひとつである「認知行動療法」を使いながら、参加者の問題や悩みを解決することが目標です。認知行動療法とは、不適切な認知(考え)のゆがみを修正し、より良い対応をすることができるように、認知と行動の変化を目指すものとなります。メンバーのひとりひとりが自分の課題を出し合い、紙に問題点や理想とする行動を書き出し、振り返りをすることで、お互いを高め合って行きます。

4

不注意/ディスカッション・ワーク

ADHDによく見られる特徴の不注意について、メンバーとともに考えます。自分がしてしまう不注意には、どのようなものがあるか、どう対処しているのか、その時に不安やおそれなどを感じるかなどについて、思う存分語り合ってみましょう。

5

不注意/ワーク(計画性・時間管理)

不注意の中で多いのは、計画を立てることができずに、大切な用事を忘れてしまったり、時間管理が不得意なために、職場や待ち合わせ場所に遅刻することが多いといったものなどがあります。それを解決するには、スケジュール帳を持ち、常に予定を記入する習慣をつけること、腕時計を身に着けたり、時計をいつもそばに置く訓練などをすることも良いでしょう。また、自分は、現在上記のような効果的な対応ができているかについても、チェックして行きます。

6

不注意/ワーク(忘れもの)

ADHDの人は、忘れものが多いことも特徴です。優先順位を見極めることが苦手で、急がなければならないことを後回しにし、忘れものが多発することもめずらしくありません。それを防ぐためには、重要な事柄から処理して行けるように「やることリスト」を作り、優先順位に従って行動する方法などが有効です。この回では、忘れものをどうやったら減らすことができるのかを学習します。

7

多動性/ディスカッション・ワーク

多動性も、ADHDの方に現れやすいとされています。例えば、ひとつの物事に長時間取り組むことが困難だったり、じっとしていることが苦手だったりなどという点が挙げられます。自分自身は、どのような多動性に関する行動で悩んでいるのか、上手な対応策はあるのか、他のメンバーはどのように考えているのかなどについて、ディスカッションを進めます。

8

衝動性/ディスカッション・ワーク

ADHDの方で、自身の衝動を抑えることができずに行動した結果、後でいつも後悔してしまうという悩みを抱えている場合もあるでしょう。しかし、その多くは、頭の中では理解していても、湧いてきた衝動の抑え方が分からないというケースがほとんどです。自分には、どのような衝動性があるのか、他のメンバーはどうなのか、予防策はあるのかなどについて、話し合います。

9

衝動性/ワーク(金銭管理)

衝動性で悩む方は、欲しい物を見ると、必要がないのについ買ってしまう。ショッピングの時にカードばかりを使っていたら、残高がなくなっていたなどの金銭管理に関するものが少なくありません。このような生活を続けていると、部屋が物であふれる原因にもなりますし、借金で苦しむことも考えられます。そのため、上手な金銭管理の方法を訓練しましょう。例えば、ネットショッピングをする時は、必ず家族と一緒に購入するものを検討したり、買い物に行く時は、クレジットカードではなく、現金のみを持つように工夫するなどの練習をして行きます。

10

ストレス対処、気分転換、環境調整

ADHDを持つ方は、不注意や多動性、衝動性を持つがゆえに、日常生活や社会生活においてストレスを抱えることも多くあります。その影響で、気分が落ち込んだり、イライラしたり、不安を感じたりなどの心理的症状が生じることが少なくありません。しかし、ストレスへの対処を知っておけば、心理的な負担を軽減することが可能になります。また、嫌な気分を持ち続けることなく切り替えるために、自分にふさわしい気分転換の方法も習得しましょう。さらに、自分が過ごしやすい環境を整えるために、さまざまな福祉サービスを利用したり、周りの人に対して自分を理解してもらう方法も学びます。

11

対人関係(家族・職場)

人は、1人で生きているわけではありません。家族や職場の人たちなど、さまざまな対人関係に囲まれて生活しています。しかし、あなたの周りの人はADHDのことを詳しく知らないかもしれませんし、必ずしもすぐに理解してくれるとは限りません。そのため、自分の特徴や特性を相手に理解してもらうためには、どのような効果的な伝え方があるのかを具体的に学びます。

12

まとめと振り返り

プログラムに参加してみて、自分がどのようなことを学んだのか、挑戦したのか、実践できるようになったのかを振り返ります。また、今の気持ちやこれから取り組んで行きたいことなども、メンバー間で話し合ってみましょう。

大阪メンタルクリニック

「カウンセリング」とは

「カウンセリング」という言葉を聞くと、皆様はどのようなイメージを思い浮かべますか?人に相談にのってもらうこと、苦しいときに頼むもの、あるいはうつ病などの精神疾患を抱えた人が受けるものだという意識を持っている方もいるかもしれません。特に、日本では未だカウンセリング=治療という潜在意識があるケースが多いことでしょう。

しかし、本来カウンセリングは病気(精神疾患)の治療的ケアとしてのみ行うものではありません。カウンセリングは、さまざまな悩みを抱える方に対して、専門的知識や技術を持ったカウンセラーが彼らの悩みをじっくりと聴き、受け止めることで、相談者自身が問題に気づき、より良い方向に進んでいけるようにサポートする方法です。

そうすることで、相談者は自分の考え方や行動などを変えていくことができ、効果的に自己成長することも可能になります。

もちろん、カウンセリングで扱うことのできる問題は、日常生活における些細なことから家族などが関係する重大なことまで、実に幅広い事例が数多くあります。

例えば、「なぜだか分からないけれど、人生が生きづらい」「自分自身が価値のない存在だと感じ、自分のことを好きになれない」「プライベートや職場で良好な人間関係を結ぶことができない」「親やパートナーと望まないケンカをいつもしてしまう」などが良くある悩みや心配事だと言えるでしょう。

現在は、心療内科や精神科においても、気軽にカウンセリングを受けることができるしくみが整ってきました。それにより、「ちょっと話を聴いてもらいたい」という方から「深刻な悩みだからこそカウンセリングをお願いしたい」と感じている方まで、さまざまな背景を持った方が足を運んでくれているのです。

しかし、中には「カウンセリングって話を聴いてくれるだけ?」「実際にどんなことをしてくれるの?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
カウンセリングの基本は、相談者の悩みを聴くことですが、カウンセラーは各相談者の状況や状態に沿ったカウンセリング技法を使いながら、彼らの問題の緩和や解決を目指して行きます。

カウンセリングのことをもっと知りたいという方のために、よく使われるカウンセリング技法について、次にご紹介しますね。

1.クライアント中心療法


クライアント中心療法は、カール・ロジャーズが提唱したカウンセリング技法です。日本では、この技法を扱っている場合が多く、メジャーなカウンセリング技法だと言っても良いでしょう。クライアント中心療法は、カウンセラーと相談者はあくまでも対等だという立場を取ります。そのうえで、彼らの悩みや問題に対してカウンセラーがじっくりと耳を傾け、相談者の存在自身をしっかりと受け止めて行くことを大切にします。そうすることで、相談者は自分自身の問題に気づき、自分の力で成長していくとともに、悩みや問題の緩和や解決に向かうことができる存在だという理論を重視します。つまり、私たちは本来、自己成長や自己実現ができる能力を備えているという考えをベースとしているのです。

クライアント中心療法は、カウンセラーが相談者の悩みや問題に対して、指示をしたり、誘導したりといったことは行いません。カウンセラーは無条件に相談者に肯定的な関心を持ち、共感し、彼らの感情を要約して伝えることを繰り返します。この過程を通して、相談者は自分のマイナスな感情に気づき、より良い状態へと変化していくのです。

2.認知行動療法

大阪メンタルクリニック カウンセリングとは


認知行動療法とは、欧米などでオーソドックスに行われているカウンセリング技法で、最近の日本でも取り入れられることが多くなっています。

認知行動療法の理論としては、私たちの持つ不適切な認知(考え)のゆがみを修正し、よりよい捉え方に導いていくことで、悩みや問題を緩和・解消できることを期待するものです。つまり、人間の認知(考え)と感情、行動の3つはつながっており、何かしらの物事が起こってもふさわしい認知ができれば、嫌な感情や問題行動が生じることも少なくなり、ストレスを必要以上に感じずに過ごすことが可能となります。

認知行動療法は、3ヶ月程度を目標に、小さな問題解決から大きな問題解決へと段階的に進めて行きます。このようなステップを繰り返しながら、相談者が効果的な生き方ができるように、カウンセラーはサポートして行くことがポイントとなるのです。

3.精神分析


精神分析とは、精神科医のジークムント・フロイトが発案したカウンセリング技法です。精神分析において人間の心は、エス・エゴ(自我)・スーパーエゴ(超自我)の3つで構成されているという立場を取ります。まず、エスとは私たちの本能のようなもので、無意識を司る部分だと言われています。また、このエスの中には幼少期より抑圧された感情が存在しているとも考えられているのです。一方、エゴ(自我)は、客観的で冷静な思考のことで、エス(本能)と現実的な行動を調整する役割を持っています。さらに、スーパーエゴ(超自我)は私たちの道徳心や良心(社会的規範や親によるしつけなど)を司る部分で、エゴを監視し統制を取るという働きをします。

本来、人間はこの3つの心の部分をお互いに調整しながら生活していますが、外からの大きなストレスなどがかかると、これらのバランスが崩れてしまうことがあるのです。つまり、このようなとき、私たちは自分の心を守ろうと、エゴがそれらの記憶を無意識下に抑えようと機能します。この抑圧された感情が原因となり、神経症などの精神疾患が起こるとフロイトは考えました。

精神分析を行う際は、相談者がカウンセラーに対して、自分が頭に思い浮かんだことを自由に伝えてもらうことをします。それらを話しているうちに抑制していた感情が無意識に生じるようになり、無意識を意識化していくことで、悩みや症状の緩和や解決を図ることを目的としているのです。

4.家族療法


カウンセリングと言うと、相談者個人に対して、カウンセラーが寄り添って行くというイメージがあるでしょう。もちろん、それは基本的なカウンセリングの方法です。しかし、家族療法における相談者の捉え方は少し異なります。家族療法は、悩みや問題を抱える個人のみを対象とするのではなく、彼らの家族のメンバーも含めて一単位と考えます。つまり、相談者の家族全員がカウンセリングの対象者という立場を取るのです。

何らかの問題が生じるのは、相談者自身にのみ問題があるケースも否めませんが、彼らを取り巻く家族のメンバーも相互に影響し合っていることが大いにあります。そのため、相談者の悩みや問題は家族全員の課題として、アプローチして行くのです。例えば、相談者が失敗したときに母親がいつもひどく怒るために、その人が落ち込んでいたとしたら、母親の対応を変化させることも大切になります。そうすることで、家族に対して包括的に、適切な対処法や接し方を工夫することが可能になると言えるでしょう。そうすることで、悩みや問題の解決を図っていくことを目指せる点がメリットです。

また、相談者本人がカウンセリングに前向きではない場合でも、その家族がカウンセリングを受けることによって、間接的に相互作用を作り出すことができる面も強みとなります。

当院は、多くの訓練を積み、深い知識を持つ
カウンセラー(公認心理師や臨床心理士)が
皆様のどんな小さな相談にも寄り添います。


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