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頭痛

頭痛

この記事のもくじ

1.頭痛が起きるメカニズムとは

頭痛に悩まされている日本人は多く、さまざまな原因で頭痛を起こします。すぐに治まる心配のないもの、症状をコントロールするもの、命にかかわる危険なものと、「頭痛」と言ってもそのタイプは個人によって異なります。

一般的な頭痛は、頭の中の脳自体に痛みを生じているわけではありません。頭蓋骨をとりまく血管や神経に、圧迫・炎症が起きることで頭痛を感じます。たとえば、ストレスや緊張で頭の筋肉が収縮して頭痛が起きてしまいます。また、頭や首の筋肉が伸び縮むことで凝ってしまい、血流が悪くなることで頭痛が起きるというケースもあります。

このように血流の悪い状態が続くと、「痛みを起こす物質」が筋肉の中に放出されます。この痛み物質が筋肉を刺激し、神経を通して強い痛みを感じさせるといったメカニズムです。他にも、頭の周りにある血管が拡張することで神経を刺激し、痛みが生じるタイプの頭痛もあります。

一方で、異常な病気が隠れていて頭痛を引き起こす場合もあるため、適切な治療を受けるためにご自分がどのような頭痛なのか知っておくと良いでしょう。

2.よく起こる頭痛と危険な頭痛

頭痛には、その原因によって「一時性頭痛」と「二次性頭痛」の2種類に分けられます。いつも起きている痛みを一時性頭痛と言い、病気が隠されていないけれど痛みが辛いです。一方で、いつもと痛みの強さや程度が違う場合を二次性頭痛と言います。

ここでは、それぞれの頭痛についてご紹介していきます。

①一時性頭痛

一時性頭痛には、主に3つのタイプがあります。頭痛のタイプによって適切な治療方法も異なるため、ご自身の頭痛がどのタイプなのか知っておきましょう。

片頭痛

ズキンズキンと脈打つような痛みが、片側まれに両側に起きる。月または週に何回か起き、数日続くことが多い。吐き気や嘔吐を伴うこともある。光や音、においなどに過敏になりやすい。

緊張型頭痛

頭全体が重苦しく、締め付けられるような圧迫感がある痛み。毎日あるいは数時間~数日にわたり起こる。首や肩の凝りを伴うこともある。

群発頭痛

片側の目の奥がえぐられるような強烈な痛みが起こる。年1~2回ほど発症。頭痛が起こる群発期には、1回につき1~2時間の激しい痛みが1~2ヵ月間にわたり続くことが多い。

どのタイプも直接命に関わる頭痛ではないのですが、どの痛みでもつらく日常生活に支障を来すこともあります。

これら一次性頭痛は、お薬などの治療で症状をコントロールできるものです。しかし、慢性頭痛とされ、完治はなかなか難しいとも言えるでしょう。

②二次性頭痛

頭痛の中には、「いつものような痛み」ではない頭痛があり、命に関わるようなさまざまな病気が隠されている可能性があります。このような頭痛を二次性頭痛と言い、早急に病院へ受診した方が良いでしょう。

二次性頭痛の原因となる病気は、次のようなものがあります。

  • くも膜下出血
  • 脳動脈解離
  • 脳腫瘍
  • 髄膜炎
  • 高血圧
  • 低酸素血症
  • 副鼻腔炎などの耳鼻科系の病気
  • 口腔内や歯などの病気
  • 目などの病気

命に関わる病気やすぐに治療の必要な病気が原因となり、頭に張り巡らされている血管や筋肉、神経などに影響し、頭痛を引き起こしてしまいます。

原因によって適切な治療や対応が違うため、二次性頭痛の疑いがある場合はすぐに病院へ受診しましょう。

3.その他の頭痛

一時性、二次性頭痛の他にも頭痛となって痛みが出るものがあります。ここでは、主に3種類の頭痛についてご紹介します。

①頭の神経痛

頭に起きる神経痛には、顔面神経痛といって、風が吹くだけでも頭から顔にかけて痛みが走る、口を開いたり会話をしたりすると痛むなどの症状がある神経痛です。

他には、後頭神経痛という頭の後ろの部分に痛みが起きる神経痛があります。髪に触れると痛む、痛みで眠れなくなるといった症状がある神経痛です。

両方とも頭の神経痛とされており、顔面神経痛は薬での治療で改善の効果がみられますが、後頭神経痛は原因が分からず自然と良くなっているケースが多いです。

②薬の飲み過ぎによる頭痛

慢性的に頭痛に悩まされている方は、痛み止めを常に飲んでしまいがちです。その痛み止めの薬を頻繁に飲んでしまうことで、頭痛を引き起こすと言われています。

だらだらとした痛みが続くと、それを改善させるために痛み止めの薬を飲みます。一時的に痛みは緩和されて楽になりますが、また痛み出します。そのため、痛み止めを追加で飲んでしまい、「痛みの閾値」が押し下げられて、さらに痛みを感じやすい状態になるのです。

この場合は市販薬で自己対処せずに、病院を受診し症状のコントロールを図ることが大切になります。

③日常の生活で起こる頭痛

頭痛が起きる人の中には、慢性的な頭痛や病気が隠されているわけではないのに痛みが出る場合があります。それは、日常の生活における出来事で起こるとされています。

一般的な例は、次のような状況です。

  • 低気圧や台風のとき
  • 熱中症
  • 花粉症
  • 長時間のパソコン作業
  • 二日酔い
  • 寝不足

このような日常の生活で起きる頭痛の中でも、心身にストレスがかかる生活を続けることで、一時的な頭痛だったものが慢性的な頭痛に変化することがあります。

4.頭痛の治療と痛みがある時の対応

頭痛治療には、薬物治療がメインです。痛み止めは市販されていますが、その大半は一時しのぎでしかありません。病院では痛み止めだけではなく、脳の興奮を鎮める薬や頭痛の発作を予防する薬、抗うつ薬や抗不安薬、筋弛緩薬などを使用します。どのタイプの頭痛か、生活スタイルを考慮した上で使う薬剤を選ぶため、適切な治療を受けられます。

また、薬を飲むことだけではなく、頭痛のタイプに合わせてご自分で対処できる方法を知っておくと良いでしょう。3つの頭痛のタイプで、次のような対処法があります。

 

対処法

片頭痛

・患部を冷やし、暗い部屋で安静にする
・発作時は入浴を避け、シャワーにする
・発作時はコーヒーなどのカフェインで楽になることがある
・強い光、騒音、人混みは避ける

緊張型頭痛

・入浴やマッサージなどで身体を温める
・長時間にわたって同じ姿勢をとらない
・深呼吸やストレッチなどで緊張した筋肉をほぐす

群発頭痛

・発作が過ぎれば自然に治まるので、安静にして待つ
・発作が起きている期間は、アルコール厳禁

 5.頭痛とストレスの関係性

片頭痛と緊張型頭痛は、どちらも「ストレス頭痛」とも呼ばれるほど、ストレスと深い関係性があります。主に、片頭痛はストレスから解放された時、緊張型頭痛はストレスを受けている時に痛み出します。

それぞれの頭痛が慢性化していると、うつ病や不安障害などを合併しやすいと言われ、その原因の一つとして「セロトニン不足」が挙げられます。セロトニンは片頭痛の発症にも関連しており、頭痛と心の病気は密接に関わっていると考えられています。

6.頭痛の症状を医師にうまく伝えましょう

頭痛はその種類や原因によって、対策や治療方法が異なります。症状をうまく表現できないことが原因で、命にかかわる病気に気付くのが遅れてしまう可能性もあるでしょう。

よって、頭痛の症状を医師に分かりやすく伝えることは、適切な治療を受けられることにつながります。以下に症状を伝える際の参考となる、整理メモをご紹介します。

  • 頭痛はいつから始まったのか
  • 痛む場所や痛み方
  • 痛みの頻度や痛む時間
  • 頭痛は温める・冷やすのどちらが楽になるか
  • 他の症状はあるか(吐き気、しびれ、めまい、耳の聞こえにくさなど)
  • 食欲はあるか
  • 目の見え方に問題はないか

この他に、ご自身の生活習慣について付け加えると診断しやすくなるでしょう。たとえば、喫煙歴や飲酒歴、他にかかっている病気や飲んでいる薬などや睡眠不足の有無、眼精疲労や肩こりの有無などです。

「よく起きる頭痛」か「命に関わるような危険な頭痛」かなどを判断し、痛みとなる原因を解消する治療や対処をすることになります。