薬剤解説Drug commentary

躁鬱病(双極性障害)は、気分障害のひとつで、激しい気分の波がある病気です。躁状態では、異常な興奮や自信過剰、多弁、無謀な行動などが現れます。反対に、うつ状態では、深刻な憂鬱感、無気力、自殺念慮などが現れます。これらの症状は、一般的なうつ病と似ていることが多いため、正確な診断と治療が重要です。躁鬱病は、遺伝的要因や脳内物質の異常などによって引き起こされると考えられており、薬物療法や心理療法などの治療が行われます。薬物療法には、安定剤や抗うつ薬、抗精神病薬などが用いられ、症状を抑制することができます。また、認知行動療法やインターパーソナル療法などの心理療法も有効で、心身ともに安定した生活を送るための支援が必要です。躁鬱病は、治療を継続することで、症状の改善が期待できます。

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