各疾患について

SSRI・SNRI・NaSSA・睡眠導入剤・抗不安薬など

薬剤一覧概説 SSRI ルボックス・デプロメール・レクサプロ・パキシル・ジェイゾロフト 主な作用 精神病の症状は、ヒスタミン、セロトニン、アドレナリン、ドパミンなど、脳内神経伝達物質の脳中枢細胞への取り込みの増加にもとづく神経細胞の機能亢進、混乱が原因と考えられています。 これら脳内神経伝達物質の取り込みを抑え込むことを主な作用とする抗精神病薬はほかにもありますが、この薬はとくにセロトニンの受容体…

うつ病の症状について-No.1

うつ病の症状 一般的な症状  さて、うつ病はどのような症状を呈するのでしょうか。うつ病の症状は、一般に患者の個性や状況その他さまざまな要因によって変化するため、症状の詳細は複雑多岐にわたります。中でも精神面の症状は目に見えにくく、うつ病であるにもかかわらず、自分で気付いていないことがあります。たとえば、うつ病の典型的な症状である「気分の落ち込…

うつ病の症状について-No.2

身体症状  うつ病というと、どうしても精神面の症状だけに目を向けがちですが、精神症状と合わせて身体的な症状もかなり強く出ることを知っておく必要があります。場合によっては身体症状だけで苦しむ患者も多く見受けられます。具体的に主な症状を挙げると、睡眠障害、食欲の低下、疲労感、性欲の低下、耳鳴り、めまい、微熱、息切れ、動悸、手足のしびれ、頭痛など多岐にわたって身体症状が現れます。 睡眠障害 …

うつ病の症状について-No.3

うつ病・鬱病・症状・Depression・Major Depressive Disorder 周りの人が見た場合  うつ病の人の症状は、精神面はもとより身体面においても、さまざまな形で現れます。そしてそのほとんどの症状が程度の差はあっても、元気で健康な人ならば日頃、特に苦痛もなく行っていることばかりです。それだけに、このような症状だけで、それがうつ病であるかどうかを判断することは、非常…

うつ病の統計頻度について

疫学的統計頻度  うつ病で苦しむ人は、世界的にみても着実に増え続けています。コロンビア大学のワイスマン教授は、1970年代半ばから1980年代後半にかけて、世界的な規模で調査しています。調査範囲は、北米、西ヨーロッパ、中東、プエルトリコ、アジア、環太平洋地域にわたり、3万9000人の地域住民に対する疫学調査と、4000人を対象にした家族調査を行いました。その結果、調査したすべての国でうつ病にかかっ…

うつ病の診断基準について-No.1

    診断基準   問診の重要性   うつ病の症状は多様で、しかも症状がよく似た病気が他にも多いことから、診断はそう簡単ではありません。その点、身体の病気は容易で、検査すれば数値が出てきますので、それに基づいて診断を下せばよいのですが、うつ病など心の病気は数値で簡単に表せないところが、この疾患の診断を難しくしています。したがって、うつ病の診断にあたっては、…

うつ病の診断基準について-No.2

現代のうつ病性障害とその分類  うつ病の周辺にある病気は、病名は違っていても共通しているところがあったり、連続しているところがあったりして、明確に区別できないのが現状です。たとえば、双極性障害(躁うつ病)と単極性のうつ病では、はっきりと分けられないところがあります。過去において、うつ病は躁うつ病の一つとされていたことがありました。ところが、躁うつ病といってもほとんどはうつが中心的な症状…

うつ病の診断基準について-No.3

「躁」と「うつ」を繰り返す双極性障害  双極性障害は、かつては「躁うつ病」といわれていました。うつ状態と正反対の躁状態が交互に入れ替わり、この二つの極の間を揺れ動く意味から、双極性障害となりました。発症は、20代前半の比較的若い層に多く見られます。双極性障害と単極性うつ病は、病気の経過や使用する治療薬などが基本的に違うため、確実な診断が必要となります。双極性か単極性かは、経過を見なけれ…

うつ病の診断基準について-No.4

  難治性および治療抵抗性のうつ病 治療抵抗性が起きる原因としては、やはり治療者側の診断の誤りと治療法の選択ミスが考えられます。代表的ものとしては、双極性障害の特にⅡ型を見落としたり、非定型うつ病を、メランコリー親和型うつ病と同じ対応(薬物療法と安静)をしてしまったりするケースです。その結果、うつ病の遷延化と難治化につながり、患者にとってはなかなか社会復帰ができない原因となっています。こ…

うつ病 疾患の詳細について-No.1

疾患の詳細 うつ病の定義  大うつ病エピソードは、診断基準でも定義されているように、基本的な特徴として、抑うつ気分または、ほとんどすべての活動における興味または喜びの喪失のいずれかが、2週間以上続くことです。「気分障害」という大きな分類の中に、「うつ病性障害」と「双極性障害」の二つがあり、そして「うつ病性障害」の中に「大うつ病」と「気分変調症」、また特定不能のうつ病性障害が含まれます。…

うつ病 疾患の詳細について-No.2

  憂うつ、うつ状態、うつ病の相違点 普通の人間であれば誰でも、失敗したり、思いがけない事態に遭遇したりすると、辛くなり、悲しくなり、落ち込んで憂うつになり、悲哀を感じます。感じる心の痛みの程度は、人によっても異なり、出来事の大小や強弱によっても違ってきます。こうした心の所作が日々刻々、日常茶飯であることを考えるとき、人間はこの抑うつから逃れられない存在ともいえます。問題は、その抑うつが…

うつ病 疾患の詳細について-No.3

  うつ病と自殺の関係 うつ病が原因で増える自殺者 日本の自殺者数は、平成31年現在で1万9959人です。平成9年まで2万人台の前半で推移してきたものが、翌年の平成10年の1年間で一挙に1万人弱の自殺者が急増して3万人台に突入し、以来、平成23年まで3万人台の高止まりの状態が続き、平成24年になって初めて2万7858人と3万人を割りました。1万9959人の自殺者数は、交通事故死者数321…