統合失調症

統合失調症 (旧称:精神分裂病)1 統合失調症

統合失調症 (旧称:精神分裂病)1

統合失調症・精神分裂病・Schizophrenia はじめに 発症しやすい年代  統合失調症は、現在ではおよそ100人に1人がかかる頻度の高い病気です。発症する年代は、主に10歳代後半の思春期から青年期の30歳代にかけて多い病気で、ピークは10歳代後半から20歳代にかけて最も多く発症しています。中学生以下や40歳以降の発病は稀です。発症の頻度にそれほど男女差はありませんが、発症年齢では…
統合失調症 (旧称:精神分裂病)2 統合失調症

統合失調症 (旧称:精神分裂病)2

病名変更の背景  統合失調症という病気は、以前は「精神分裂病」または「分裂病」と呼ばれていた病気のことで、2002年8月に「統合失調症」という病名に変更されました。この病気は、英語でSchizophrenia(スキゾフレニア)といい、「物事の考えをつなげる働きが障害されている」という意味の言葉であって、「精神が分裂している」という強い内容を含んだ言葉ではなく、したがって「精神分裂病」という名称はほ…
統合失調症の症状1 統合失調症

統合失調症の症状1

主な症状  統合失調症の症状は多彩ですが、大きく分けると「陽性症状」と「陰性症状」の二つのタイプがあります。簡単に違いを述べると、陽性症状は幻覚や妄想など、本来あるべきではないことがあるように起こる症状です。一方陰性症状は、感情の起伏の平坦化、意欲の低下などで、本来あるべきものがなくなる症状です。陽性症状は病気の急性期に現れ、陰性症状は病気の発症後に徐々に目立ってくることが多いです。なお統合失調症…
統合失調症の症状2 統合失調症

統合失調症の症状2

統合失調症の症状 幻覚  幻覚は、統合失調症の代表的な症状の一つです。実際にないものが、感覚として感じられることで、最も多いのが聴覚の幻覚、つまり「幻聴」症状です。誰もいないのに人の声が聞こえてくる、他の音に混じって声が聞こえてくる、複数の人が自分のことを話し合っているのが聞こえてきたりします。主に、非難したり、命令したりする声が聞こえてくることが多いです。「お前は馬鹿だ」と批判されたり、「あっち…
統合失調症の症状3 統合失調症

統合失調症の症状3

病期別にみた症状 《急性期の症状》  統合失調症の急性期においては、幻覚、妄想、興奮などの陽性症状が前景に出てきます。また、感情的に不安定で切迫感が強い状態になります。さらに、食欲が低下し、睡眠障害や昼夜逆転のリズムなど、身体面でも顕著な変化が起きてきます。そのため、周囲とのコミュニケーションが障害され、病識も欠如してきます。 《回復期の症状》  統合失調症の回復期は、他に臨界期とか寛解後疲弊病期…
統合失調症の原因1 統合失調症

統合失調症の原因1

疾患の原因  統合失調症の病因については、現在まだ明確に確定されていません。進学・就職・独立・結婚など、生活上の大きな転機が契機となり、さらに体質・環境・心理的要因のほか、性格・遺伝・脳細胞の損傷などが相互に関係し合って発症しているものと考えられますが、その発症メカニズムは依然として不明です。しかし、こうしたさまざまな要因が複合的に考えられる中で、脳を中心とする神経ネットワークが障害される病気であ…
統合失調症の原因2 統合失調症

統合失調症の原因2

遺伝  世界保健機関(WHO)によると、統合失調症の一般的な発症割合は、地域によって多少の差はあるものの、平均すると約1%の発症リスクとなっています。ところが、統合失調症の親や兄弟姉妹がいる場合における発症の確率は、約10%と言われます。また一卵性双生児の1人が統合失調症だと、もう1人の発症リスクは約50%と言われています。このように、患者さんと遺伝的に近い人ほど、発症の確率は高くなるものと考えら…
統合失調症の疫学的統計頻度 統合失調症

統合失調症の疫学的統計頻度

疫学的統計頻度  2008年に行われた厚生労働省の患者調査によると、ある1日に統合失調症、またはそれに近い診断名で医療機関を受診している患者さんの数は25.3万人で、そのうち入院している人は18.7万人となっています。ここから推計した受診中の患者さんの総数は、約79.5万人と報告しています。では、受診していない人も含めて、統合失調症の人は国内にどのくらいいるのか、その実態については、日本ではこれま…
統合失調症の診断基準1 統合失調症

統合失調症の診断基準1

診断基準 患者さんの情報を詳しく知る  統合失調症には、この病気にしかないといった症状や、またすべての患者さんに共通の症状があるわけではありません。そのことから、統合失調症は単一の病気ではなく、複数の病気の集まりだという説もあるくらいです。一般に病気を診断するとき、その病気に特有の症状をチェックしたり、原因と考えられる組織(がんならがん細胞)をとって測定したり検査をして判断しますが、統合失調症の場…
統合失調症の診断基準2 統合失調症

統合失調症の診断基準2

症状をセルフチェック  統合失調症は、多彩な精神症状を呈する病気です。もし、思い当たる症状が少しでもあれば、この表を使ってセルフチェックしてみてください。また本人であっても、それが異常と気付いていない場合もありますので、家族や友人、身近な方がチェックしてあげることで、病気の可能性をある程度知るこが出来ると思います。なお、このチェックリストは、統合失調症を診断するテストではありません。チェックしたシ…