不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害1 社交不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害1

社交不安障害 (あがり症)とは             ※ 旧称:社会不安障害  社交不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)は、アメリカにおける大規模な疫学調査によって高い生涯有病率が知られるようになり、それ以来、社会生活上の障害が大きい疾患の一つとして注目を集めています。またそれに伴い、近年多くの研究や症例報告が行われ、発症原因についても様々な報告がなされ…
社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害2 社交不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害2

一般的な症状  社交不安障害の症状の特徴は、DSM-Ⅳ(アメリカ精神医学会・精神疾患の分類と診断の手引き)の診断基準から見て取ることができます。そこには、「社会的な状況に対して顕著な恐怖を感じ、患者自身においても病識があって、恐怖を回避するので社会生活が困難となるために苦痛を著しく感じる」とあります。さらに、身体面でも赤面や震え、発汗などの不安症状がでることを恐れると明記されています。…
社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害3 社交不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害3

疾患の原因  社交不安障害の原因については、現在のところよく分かっていません。発症の原因は単一なものではなく、複数の要因が関与しているものと思われます。不安や恐怖感が増幅されやすい脳内の生物学的要因、育ち方や経験などからくる環境的要因、また遺伝的要因などが考えられます。発症への影響は、遺伝的な要因よりも、育ち方や社会的な場面での経験など環境的な要因のほうが強いと考えられています。とくに…
社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害4 社交不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害4

疫学的統計頻度 生涯有病率  はじめに、1993年に行われたアメリカの「精神保健疫学調査」の報告から見ることにします。これは、アメリカ34州172都市の15~54歳の住民8,098人を対象にした疫学調査です。それによると、アメリカの社交不安障害生涯有病率は全体で13.3%(内訳は男性が11.1%、女性は15.5%)と報告しています。つまり、一生のうち一度でも社交不安障害にかかる率が、7…
社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害5 社交不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害5

診断基準  1980年の「精神障害の分類と診断の手引き」第3版(DSM-Ⅲ)において、社交不安障害の診断基準が示されて以降、欧米では様々な研究が進められてきました。以前はまれな病態であるという認識であったため、認知もされず治療もされなかった病気でしたが、その後大規模な疫学調査が行われ、生涯有病率も高いことがわかり、さらに社会生活においても障害が大きいことが明らかになってきました。治療に…
社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害6 社交不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害6

DSM-Ⅳ-TRとICD-10の診断基準  社交不安障害の診断には、世界の精神科医が使っているアメリカの精神医学会による『精神疾患の分類と診断の手引き』(DSM-Ⅳ-TR)の中の「社交不安障害の診断基準」か、またはWHO編の『精神および行動の障害』(ICD-10)による診断ガイドラインが使われます。DSM-Ⅳ-TRは、社会生活面に支障が現れていることを条件にしている点で、ICD-10よ…
社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害7 社交不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害7

2つの人格障害と社交不安障害との関係  DSM-Ⅳ-TRの診断基準では、2つの人格障害と社交不安障害の関連性について触れています。一つは「統合失調質人格障害」、もう一つは「回避性人格障害」です。この2つの人格障害と社交不安障害の区別を認識しておくためにも、2つの人格障害の診断基準を挙げておきます。 統合失調質人格障害の診断基準 A 社会的関係からの遊離や、対人関係状況で感情表現の範囲が…
社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害8 社交不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害8

社交不安障害の診断テストのいろいろ  現在、診断基準にもとづいて作成された「社交不安障害診断テスト(チェックシート)」には、様々なタイプがあります。比較的簡単なものから、チェック項目が多いものまで、幾つかのパターンがありますので紹介します。 診断テスト・1  このシートは、早期発見を目的としたチェックシートで、社交不安障害が気になる方は簡単にチェックできます。早い段階で病気に気がつくこ…
社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害9 社交不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害9

診断テスト・4  これは、Liebowitz M.R.らが開発した『LSAS(Liebowitz Social Anxiety Scale)』という評価尺度です。日本で日本版の『LSAS-J』が使用されています。ここには、恐怖や不安を感じやすい「行為状況」(P=Performance)が13項目、社会的状況で感じやすい「社交状況」(S=Social interaction)が11項目の…
社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害10 社交不安障害

社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害10

診断テスト・5  以下の設問のうち、当てはまるものには「はい」を、当てはまらないものには「いいえ」を丸印で囲んでください。 1. よく知らない人たちの前で、他人の注目を浴びるかもしれない社会的状況(例:会議などで意見を言ったり報告する・人前に出る・電話の応対をする・お茶を出す・人前で電話をかける・グループ活動に参加する・他人の見ている場所で食べたり飲んだりする・権威ある人やよく知らない…