社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害8

社交不安障害の診断テストのいろいろ

 現在、診断基準にもとづいて作成された「社交不安障害診断テスト(チェックシート)」には、様々なタイプがあります。比較的簡単なものから、チェック項目が多いものまで、幾つかのパターンがありますので紹介します。

診断テスト・1

 このシートは、早期発見を目的としたチェックシートで、社交不安障害が気になる方は簡単にチェックできます。早い段階で病気に気がつくことは、治療効果を上げるためにも必要です。ただし、このシートの結果だけで、病気だと決めつけることは大変危険です。チェックの結果、異常を見つけたら、まず専門医の診断を受けましょう。

  • ① この1カ月のうちに、人前で注目されることに強く恐怖を感じましたか?
  •    □はい   □いいえ    (はいの場合は②へ)
  • ② 恥ずかしい思いをするかもしれない状況・行動に、不安を感じますか?
  •    □はい   □いいえ    (はいの場合は③へ)
  • ③ 必ず強い恐怖や不安を感じる状況がありますか?
  •    □はい   □いいえ    (はいの場合は④へ)
  • ④ それらの不安は、自分でも常軌を逸していると思いますか?
  •    □はい   □いいえ    (はいの場合は⑤へ)
  • ⑤ 恐怖を感じる場所や状況を避けたり、苦痛があっても耐え忍んでいますか?
  •    □はい   □いいえ    (はいの場合は⑥へ)
  • ⑥ その恐怖や不安のために、生活習慣、仕事、学校生活や人間関係がうまくいかないと思いますか? または、うまくいかないのではないかと恐れることが苦痛になっていますか?
  •    □はい   □いいえ    (はいの場合は⑦へ)
  • ⑦ 人と接することのほとんどが苦痛だと感じていますか? また、避けてしまうことはありますか?
  •    □はい   □いいえ    (はいの場合は⑥へ)

【診断結果】
・ ⑥まで進んだ人(つまり⑦には該当しなかった人)は、非全般型の社交不安障害の恐れがあります。
・ ⑦まで進んだ人は、全般型の社交不安障害の恐れがあります。
・ ⑥まで進まなかった人はは、今のところ、社交不安障害である可能性は低いといえます。気になるようでしたら、専門医への相談をおすすめします。

診断テスト・2

 これは、Sheehan D.V.らによって作成された「M・I・N・I(the Mini-International Neuropsychiatric Interview)」という質問法です。DSM-Ⅳに基づく「M・I・N・I」の問診票を平易に表現すると以下のようになります。

  • ① 人前で話す、食事をする、字を書くなどのときに、人から注目されていると思うと怖くなったり、とまどったりする。
  • ② 自分でも恐がりすぎていると思う。
  • ③ その恐怖は、わざと避けたり、じっと我慢したりしなければならないほどである。
  • ④ それによって仕事や日常生活が妨げられている。
  • 【診断結果】
    ・以上、4項目の内容をすべて満たせば、社交不安障害の疑いがあります。

    診断テスト・3

     以下の設問に対して、「その通り」と思ったら( )の中に 1点を、「そんなことはない」と思ったら( )の中に 0点を記入してください。

    • ① 他人の視線に恐怖を感じる。見られている感じがたまらなくイヤ。( )点
    • ② 人前で話すのが怖い。スピーチを頼まれると恐怖を感じる。( )点
    • ③ 怒っている人を目の前にすると、激しく動揺してしまう。( )点
    • ④ ストレス発散で友人にカラオケを誘われたが、怖くて歌えなかった。( )点
    • ⑤ 人前で字を書きたくない。手がブルブル震えてみっともないから。( )点
    • ⑥ 電話での応対がまったく苦手。電話で話すのが怖い。( )点
    • ⑦ 緊張すると汗がダラダラ出て止まらない。発汗が異常である。( )点
    • ⑧ 人の集まりが大の苦手。何を話せばよいかわからず、浮いてしまう。( )点
    • ⑨ すぐに顔が真っ赤になって気分が最悪に。止めようがない。( )点
    • ⑩ 初対面の人に自分から話しかけられない。( )点
    • ⑪ レストランでの会食が苦手。ひどく緊張して、食事がのどを通らなくなってしまう。( )点
    • ⑫ 自分の失態を忘れようとして、また不安感をなくそうとして、アルコールに頼りがち。( )点
    •                                点

    【診断結果】
    7~12点……社交不安障害の疑いがあります。ただしここで示す判定結果は大まかな目安です。専門医に相談しましょう。
    1~6点……苦手な状況が限られていても、苦痛が大きく、その状況を避けるためにあらゆる努力をしている状態なら、社交不安障害の疑いがあります。気になったら、専門医に相談を。
    0点……社交不安障害の疑いは、ほとんどありません。


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