各疾患について

統合失調症の疫学的統計頻度

統合失調症

疫学的統計頻度  2008年に行われた厚生労働省の患者調査によると、ある1日に統合失調症、またはそれに近い診断名で医療機関を受診している患者さんの数は25.3万人で、そのうち入院している人は18.7万人となっています。ここから推計した受診中の患者さんの総数は、約79.5万人と報告しています。では、受診していない人も含めて、統合失調症の人は国内にどのくらいいるのか、その実態については、日本ではこれま…

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統合失調症の原因について-No.1

統合失調症

疾患の原因  統合失調症の病因については、現在まだ明確に確定されていません。進学・就職・独立・結婚など、生活上の大きな転機が契機となり、さらに体質・環境・心理的要因のほか、性格・遺伝・脳細胞の損傷などが相互に関係し合って発症しているものと考えられますが、その発症メカニズムは依然として不明です。しかし、こうしたさまざまな要因が複合的に考えられる中で、脳を中心とする神経ネットワークが障害される病気であ…

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統合失調症の原因について-No.2

統合失調症

遺伝  世界保健機関(WHO)によると、統合失調症の一般的な発症割合は、地域によって多少の差はあるものの、平均すると約1%の発症リスクとなっています。ところが、統合失調症の親や兄弟姉妹がいる場合における発症の確率は、約10%と言われます。また一卵性双生児の1人が統合失調症だと、もう1人の発症リスクは約50%と言われています。このように、患者さんと遺伝的に近い人ほど、発症の確率は高くなるものと考えら…

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統合失調症の症状について-No.3

統合失調症

病期別にみた症状 《急性期の症状》  統合失調症の急性期においては、幻覚、妄想、興奮などの陽性症状が前景に出てきます。また、感情的に不安定で切迫感が強い状態になります。さらに、食欲が低下し、睡眠障害や昼夜逆転のリズムなど、身体面でも顕著な変化が起きてきます。そのため、周囲とのコミュニケーションが障害され、病識も欠如してきます。 《回復期の症状》  統合失調症の回復期は、他に臨界期とか寛解後疲弊病期…

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統合失調症の症状について-No.1

統合失調症

主な症状  統合失調症の症状は多彩ですが、大きく分けると「陽性症状」と「陰性症状」の二つのタイプがあります。簡単に違いを述べると、陽性症状は幻覚や妄想など、本来あるべきではないことがあるように起こる症状です。一方陰性症状は、感情の起伏の平坦化、意欲の低下などで、本来あるべきものがなくなる症状です。陽性症状は病気の急性期に現れ、陰性症状は病気の発症後に徐々に目立ってくることが多いです。なお統合失調症…

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統合失調症の症状について-No.2

統合失調症

統合失調症の症状 幻覚  幻覚は、統合失調症の代表的な症状の一つです。実際にないものが、感覚として感じられることで、最も多いのが聴覚の幻覚、つまり「幻聴」症状です。誰もいないのに人の声が聞こえてくる、他の音に混じって声が聞こえてくる、複数の人が自分のことを話し合っているのが聞こえてきたりします。主に、非難したり、命令したりする声が聞こえてくることが多いです。「お前は馬鹿だ」と批判されたり、「あっち…

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統合失調症の診断基準について-No.1

統合失調症

診断基準 患者さんの情報を詳しく知る  統合失調症には、この病気にしかないといった症状や、またすべての患者さんに共通の症状があるわけではありません。そのことから、統合失調症は単一の病気ではなく、複数の病気の集まりだという説もあるくらいです。一般に病気を診断するとき、その病気に特有の症状をチェックしたり、原因と考えられる組織(がんならがん細胞)をとって測定したり検査をして判断しますが、統合失調症の場…

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統合失調症の診断基準について-No.2

統合失調症

症状をセルフチェック  統合失調症は、多彩な精神症状を呈する病気です。もし、思い当たる症状が少しでもあれば、この表を使ってセルフチェックしてみてください。また本人であっても、それが異常と気付いていない場合もありますので、家族や友人、身近な方がチェックしてあげることで、病気の可能性をある程度知るこが出来ると思います。なお、このチェックリストは、統合失調症を診断するテストではありません。チェックしたシ…

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統合失調症の治療方法

統合失調症

治療方法 受診に当たって 何科を受診すればよいか  統合失調症も他の病気と同様、「早期発見・早期治療」がポインとになります。早くに発見し、早くに治療すれば、回復もすみやかです。逆に治療が遅れると症状もこじれ、薬を飲んでもなかなか改善しません。また。急性期の患者さんは、自分が病気だとは感じていないため、病院へ行くのを拒否する人も多く見られます。本人の様子がおかしいなと思ったら、まずは家族や周囲の人だ…

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統合失調症 その他の治療方法

統合失調症

統合失調症・精神分裂病・Schizophrenia 電気けいれん療法  電気けいれん療法は、かつては「電気ショック療法」と呼ばれ、薬物療法が登場する前は、躁うつ病や統合失調症の有効な治療法として、世界中に広まりました。しかし、「電気を通す」「ショックを与える」といった恐いイメージがあって、敬遠されがちでしたが、現在では麻酔医の管理のもとに行われる安全な治療法として実施されています。なぜ…

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統合失調症 薬物治療について-No.1

統合失調症

薬物療法 治療効果が高い併用療法   統合失調症の治療は、薬物療法が基本です。しかし、より治療効果を高めるためには、薬物療法に心理社会的療法(心理教育、生活技能訓練〈SST〉、作業療法、家族技能訓練など)を組み合わせて行います。これは、薬だけの治療よりも、患者さんの生活能力や、患者さんを支える家族のケア能力を高めて、これらを組み合わせることで、よりすぐれた治療効果が得られていることが、国際的な研究…

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統合失調症 薬物治療について-No.2

統合失調症

現在使われている主な抗精神病薬  抗精神病薬は、「定型抗精神病薬」(従来型抗精神病薬)と「非定型抗精神病薬」(新規抗精神病薬)の2つに分類されます。1950代以降に作られた初めの抗精神病薬を「定型抗精神病薬」といい、そして主に2000年前後以降に開発された薬を「非定型抗精神病薬」と分けていますが、実際に薬が体内に入ってからの作用の違いは不明で、明確な基準はありません。ただ、これまでの作用を大まかに…

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