各疾患について

認知行動療法7

認知行動療法

2.認知行動療法のセラピー形式  認知行動療法は、患者さんの症状の程度やまた希望に応じて、さまざまな形式で実施されています。治療者と患者さんが1対1で行う「個人認知行動療法」から、患者さんが1人で本を読んで行う「セルフ・ヘルプ式」まで、幅広い形式が用意されていますので、自分に当てはまる方法を選択できます。形式は、大きく5つに分かれ、患者さんの状態に合わせて、セラピーの強度が調整できます…

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認知行動療法8

認知行動療法

3.治療の流れと手法  認知行動療法の進め方には、基本的な形式はあるものの、実際は治療者が患者さんに合わせて工夫しますので、細部においては患者さん一人ひとりが違った治療と考えてよいでしょう。認知行動療法の最終目標は、患者さん自身が、自分の考え方や感情、また行動をコントロールできるようになることです。そのために、患者さんはその目標をめざして治療に取り組み、治療者は患者さんを全面的にサポー…

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認知行動療法9

認知行動療法

治療の手順と手法・1…まず、何がつらいか話してみる  うつや不安障害の患者さんにとって、何が一番つらいかと言えば、周りの人に病気を理解してもらえないというつらさです。患者さんには、まずそのつらさや、またどうしたいかという要望などを話してもらう事から始めます。つまり治療者は、最初は患者さんの話をよく「傾聴」することから始めます。特に、初めは徹底的に聞き役に徹します。次に「つらかったでしょ…

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認知行動療法10

認知行動療法

治療の手順と手法・4…ソクラテス問答で思い込みに気づく  認知行動療法においては、対話は極めて重要な要素となります。その対話の際、治療者がよく用いる手法に「ソクラテスの問答」があります。この対話方法によって、患者さんは自分の意外な思い込みに気づくことがあります。哲学の祖と言われたソクラテスは、真理を追究するために、市民を相手に問答を繰り広げました。その手法は、相手の気づきを促すような質…

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認知行動療法11

認知行動療法

治療の手順と手法・7…悪循環を発見してそのパターンを変える  自分の認知・感情・行動をとらえることができれば、その三つが影響し合って悪循環のパターンが生じていることに気づきます。認知行動療法の治療は、この悪循環のパターンを変えることにあります。では、この悪循環のパターンを生み出している原因はどこにあるのでしょうか。フォーミュレーションした三つの要素のうち、認知の部分を掘り下げていくと、…

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認知行動療法12

認知行動療法

治療の手順と手法・9…コラムに考えや気持ちを書いて認知を再構成  治療の具体的なテクニックとして、一般的に知られているのが「コラム法」(認知再構成法ともいう)です。コラムとは、シートに書かれた枠のことで、2コラム法、3コラム法、5コラム法、7コラム法などさまざまな種類があって、自分が取り組めそうなものを、治療者と一緒に選んで実践します。方法は、自分が気になっている出来事について、そのと…

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認知行動療法13

認知行動療法

4.症状・障害別の介入方法  認知行動療法の適応においては、それぞれの問題のメカニズムに合わせて介入法を工夫しています。それは、問題が発生し、維持されているメカニズムは、症状や障害の種類によってその構造が異なっているからです。認知行動療法では、このような問題のメカニズムに適合した介入を工夫することで、これまでの心理療法では対応できなかった重篤な不安障害や精神レベルの障害に対しても、有効…

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認知行動療法14

認知行動療法

否定的な自動思考に対処する  うつ病における認知行動療法の目的は、抑うつ気分を軽減し、コントロールできるようになることです。その手法の第一は、うつ病の要因となっている否定的な認知に対して、反論や問答を行い、認知のゆがみに気づくことです。「本当にダメなのか?」と問い直すことで、他の考え方に目を向けさせます。心に根付いた信念は、疑いをもたないとなかなか変わりません。考え方の幅を「ダメ」から…

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認知行動療法15

認知行動療法

参加者の共同関係を築く 参加者の主体性やペースを尊重しながら、それぞれの患者さん自身が抱えている問題の改善や課題解決にむけて、共に取り組む共同関係を築くことが大切です。  集団認知行動療法では、集団の作用が参加者の認知や行動に関する知識や方法に大きく影響するため、いかにグループ全体が治療的な方向に向かえるかが鍵になります。したがって、患者さんと治療者(スタッフ)の1対1の関係性はもちろ…

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認知行動療法

認知の変化を促す方法 □ 認知を検討し、バランスのとれた考え方を導き出す方法(認知再構成法) □ 心理教育 □ 新しい考え方、別の考え方の確信度を高める方法(行動実験表の活用)  集団認知行動療法の中で用いる認知の変化を促す方法として、認知再構成法があります。これは、認知を検討してバランスのとれた考え方を導きだす方法で、個人療法でも集団療法でもよく用いられます。認知再構成法には、ステッ…

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認知行動療法17

認知行動療法

プログラムの実施方法  集団認知行動療法の基本的な実施方法は、以下の通りです。ただし、グループの目的に合わせてプログラムは工夫できます。 ①参加対象  参加条件は、グループの目的に応じて定めます。 (1)目的(職場復帰を目指すうつ病休職者、家族との関係上でストレスをかかえている女性など) (2)診断や症状 (3)年齢 (4)症状が安定して、基本的に全セッションへの参加が可能であること …

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認知行動療法18

認知行動療法

身体感覚への誤解をとく  パニック障害の患者さんは、息切れ、動機、発汗、めまいなどのような、ちょっとした体の変化に対して、悪い方向に拡大解釈する傾向があります。誰でも不安になれば感じる正常な身体感覚でも、患者さんにしてみればそれが心臓発作や脳卒中のような一大事の病気と考えてパニックになります。「このまま死ぬのではないか」と強い不安に襲われます。したがって、身体症状をたえず気にし、小さな…

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