認知行動療法

認知行動療法13

認知行動療法

4.症状・障害別の介入方法  認知行動療法の適応においては、それぞれの問題のメカニズムに合わせて介入法を工夫しています。それは、問題が発生し、維持されているメカニズムは、症状や障害の種類によってその構造が異なっているからです。認知行動療法では、このような問題のメカニズムに適合した介入を工夫することで、これまでの心理療法では対応できなかった重篤な不安障害や精神レベルの障害に対しても、有効…

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認知行動療法14

認知行動療法

否定的な自動思考に対処する  うつ病における認知行動療法の目的は、抑うつ気分を軽減し、コントロールできるようになることです。その手法の第一は、うつ病の要因となっている否定的な認知に対して、反論や問答を行い、認知のゆがみに気づくことです。「本当にダメなのか?」と問い直すことで、他の考え方に目を向けさせます。心に根付いた信念は、疑いをもたないとなかなか変わりません。考え方の幅を「ダメ」から…

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認知行動療法

参加者の共同関係を築く 参加者の主体性やペースを尊重しながら、それぞれの患者さん自身が抱えている問題の改善や課題解決にむけて、共に取り組む共同関係を築くことが大切です。  集団認知行動療法では、集団の作用が参加者の認知や行動に関する知識や方法に大きく影響するため、いかにグループ全体が治療的な方向に向かえるかが鍵になります。したがって、患者さんと治療者(スタッフ)の1対1の関係性はもちろ…

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認知行動療法16

認知行動療法

認知の変化を促す方法 □ 認知を検討し、バランスのとれた考え方を導き出す方法(認知再構成法) □ 心理教育 □ 新しい考え方、別の考え方の確信度を高める方法(行動実験表の活用)  集団認知行動療法の中で用いる認知の変化を促す方法として、認知再構成法があります。これは、認知を検討してバランスのとれた考え方を導きだす方法で、個人療法でも集団療法でもよく用いられます。認知再構成法には、ステッ…

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認知行動療法17

認知行動療法

プログラムの実施方法  集団認知行動療法の基本的な実施方法は、以下の通りです。ただし、グループの目的に合わせてプログラムは工夫できます。 ①参加対象  参加条件は、グループの目的に応じて定めます。 (1)目的(職場復帰を目指すうつ病休職者、家族との関係上でストレスをかかえている女性など) (2)診断や症状 (3)年齢 (4)症状が安定して、基本的に全セッションへの参加が可能であること …

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身体感覚への誤解をとく  パニック障害の患者さんは、息切れ、動機、発汗、めまいなどのような、ちょっとした体の変化に対して、悪い方向に拡大解釈する傾向があります。誰でも不安になれば感じる正常な身体感覚でも、患者さんにしてみればそれが心臓発作や脳卒中のような一大事の病気と考えてパニックになります。「このまま死ぬのではないか」と強い不安に襲われます。したがって、身体症状をたえず気にし、小さな…

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認知行動療法

段階的にクリアしていくエクスポージャー  エクスポージャー(exposure)とは、曝露するという意味です。あえて恐れている状況に段階的に身を曝すことによって、その刺激に慣れさせていき、恐怖心や不安感を取り除いていく治療法のことで、「曝露療法」ともいわれます。エクスポージャーの有効性については、治療を受けたパニック障害の患者さんの89%において発作が消失したという報告もあり、薬物療法と…

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認知行動療法

補助的方法・1〈自律訓練法〉  自律訓練法は、ドイツの精神科医シュルツが考案したリラックス法で、6つの公式と呼ばれる暗示をかけ、自分でリラックス状態を作り出すものです。この訓練法は、比較的短期間で習得可能なうえ、リラックス効果が高く、心身の安定に役立つことから、精神疾患の治療に用いられるほか、スポーツ選手がメンタルトレーニングに活用したり、会社が社員のメンタルヘルスの一環として取り入れ…

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認知行動療法21

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補助的方法・2〈リラクゼーション・トレーニング〉  パニック障害のある人は、たいていの場合、緊張状態に置かれると発作を起こしやすい傾向にあります。普段から体が緊張していると、ちょっとした不安や恐怖でも、過呼吸から発作につながっていきます。したがって、緊張状態に陥らずに心身ともにリラックスすることができれば、パニック障害を改善することができることになり、この考え方に基づいた治療法が、リラ…

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認知行動療法

補助的方法・3〈呼吸訓練〉  パニック障害の患者さんに共通する特徴のひとつとして、呼吸が浅く、不規則であるという点です。発作の際、ほとんどの場合で息が切れる、うまく呼吸ができない、という症状がみられることから、パニック発作と呼吸は深く関係していることは確かです。そこで、呼吸を強化し、改善する方法として考え出されたのが呼吸訓練で、行動療法の補助的方法として用いられています。呼吸が浅く、不…

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認知修正法 一度、立ち止まって考える  社交不安障害に悩む人には、きまって「考え方のクセ」があります。思い込みともいえるそのクセが、不安な感情を呼び起こし、回避行動を生み出しているのです。ある場面に対して不安な感情が起こるのは、その場面や出来事に原因があるのではなくて、その人がその場面や出来事をどのように受け止めるか、つまりその人の認知の仕方に原因があると考えられます。  例えば、「人…

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認知行動療法24

認知行動療法

エクスポージャー(曝露療法) 不安な場面に自分を慣らす  社交不安障害への認知行動療法で、必ずといっていいほど用いられるのがこのエクスポージャー技法です。一言でいうと、あえて苦手な状況に自分の身を曝して、不安や恐怖に対して慣らしていく方法で、曝露療法ともいいます。不安や恐怖をできるだけ避けたいと思うのは普通ですが、社交不安障害においては逃げてしまうと、ますます不安や恐怖は増大していきま…

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