認知行動療法

認知行動療法1

認知行動療法

はじめに  認知行動療法(CBT:Cognitive Behavioral Therapy)は、うつ病や不安障害の治療の第一選択となっているサイコセラピー(精神療法・心理療法)のことです。世界的に見ても、メンタルヘルスの分野において、もっとも有効な介入法として幅広く用いられています。それは、他の心理療法とは異なり、閉じた体系となっていない点です。したがって、従来型の支持的精神療法や精神分析のように…

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認知行動療法2

認知行動療法

はじめに  認知行動療法(CBT:Cognitive Behavioral Therapy)は、うつ病や不安障害の治療の第一選択となっているサイコセラピー(精神療法・心理療法)のことです。世界的に見ても、メンタルヘルスの分野において、もっとも有効な介入法として幅広く用いられています。それは、他の心理療法とは異なり、閉じた体系となっていない点です。したがって、従来型の支持的精神療法や精神…

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認知行動療法3

認知行動療法

1.認知行動療法とは  従来の精神療法との違い  認知行動療法が、従来の精神療法(心理療法、精神分析、心理セラピー、サイコセラピーなど)とどこが違うのかというと、患者さんの気持をあたたかく受け止め、共感的に話を聞く点ではこれまでの手法と変わりませんが、その後の対応において患者さんと一緒に具体的な解決策を考え、それを生活の中で応用していく点ではより実践的な手法といえます。   これまでの…

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認知行動療法4

認知行動療法

うつ病や不安障害の治療の第一選択  現在、イギリスやアメリカなどの国々では、認知行動療法がうつ病や不安障害治療の第一選択になっています。そのエビデンス(科学的根拠)として、治療効果を示すデータが提示されています。それによると、中等度から重度のうつ病患者に認知行動療法を行ったときの反応率(治療効果の割合)を調べたところ、薬物療法と同等の効果があるといわれています。また、不安障害への効果に…

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認知行動療法5

認知行動療法

6つの基本原則と5つの相互作用 6つの基本原則  認知行動療法には、6つの基本原則があります。1つ目は「治療者と患者さんとの関係性」です。認知行動療法を行ううえで、重要なポイントになるのは、治療者と患者さんの信頼関係です。問題解決にあたっては、双方が協力して面接を進めていき、治療者と患者さんは常に対等の関係性のなかで、耳を傾け、質問や理解できない点をお互いに確認しあいながら、活発に対話…

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認知行動療法6

認知行動療法

自動思考とスキーマ  うつや不安の根源である認知の正体は、「自動思考」とさらにその奥に潜む「スキーマ」にあると言われています。人間の認知を分析してみると、日頃から意識している考え方のほかに、何気なく思い浮かぶ心の声があることに気づきます。それを自動思考といいます。自動思考は、根拠なく自動的に思い浮かぶ考えで、自分では考えているつもりはないのに、瞬間的に頭に浮かんでくる考えです。「どうせ…

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認知行動療法7

認知行動療法

2.認知行動療法のセラピー形式  認知行動療法は、患者さんの症状の程度やまた希望に応じて、さまざまな形式で実施されています。治療者と患者さんが1対1で行う「個人認知行動療法」から、患者さんが1人で本を読んで行う「セルフ・ヘルプ式」まで、幅広い形式が用意されていますので、自分に当てはまる方法を選択できます。形式は、大きく5つに分かれ、患者さんの状態に合わせて、セラピーの強度が調整できます…

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認知行動療法8

認知行動療法

3.治療の流れと手法  認知行動療法の進め方には、基本的な形式はあるものの、実際は治療者が患者さんに合わせて工夫しますので、細部においては患者さん一人ひとりが違った治療と考えてよいでしょう。認知行動療法の最終目標は、患者さん自身が、自分の考え方や感情、また行動をコントロールできるようになることです。そのために、患者さんはその目標をめざして治療に取り組み、治療者は患者さんを全面的にサポー…

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認知行動療法9

認知行動療法

治療の手順と手法・1…まず、何がつらいか話してみる  うつや不安障害の患者さんにとって、何が一番つらいかと言えば、周りの人に病気を理解してもらえないというつらさです。患者さんには、まずそのつらさや、またどうしたいかという要望などを話してもらう事から始めます。つまり治療者は、最初は患者さんの話をよく「傾聴」することから始めます。特に、初めは徹底的に聞き役に徹します。次に「つらかったでしょ…

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認知行動療法10

認知行動療法

治療の手順と手法・4…ソクラテス問答で思い込みに気づく  認知行動療法においては、対話は極めて重要な要素となります。その対話の際、治療者がよく用いる手法に「ソクラテスの問答」があります。この対話方法によって、患者さんは自分の意外な思い込みに気づくことがあります。哲学の祖と言われたソクラテスは、真理を追究するために、市民を相手に問答を繰り広げました。その手法は、相手の気づきを促すような質…

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認知行動療法11

認知行動療法

治療の手順と手法・7…悪循環を発見してそのパターンを変える  自分の認知・感情・行動をとらえることができれば、その三つが影響し合って悪循環のパターンが生じていることに気づきます。認知行動療法の治療は、この悪循環のパターンを変えることにあります。では、この悪循環のパターンを生み出している原因はどこにあるのでしょうか。フォーミュレーションした三つの要素のうち、認知の部分を掘り下げていくと、…

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認知行動療法12

認知行動療法

治療の手順と手法・9…コラムに考えや気持ちを書いて認知を再構成  治療の具体的なテクニックとして、一般的に知られているのが「コラム法」(認知再構成法ともいう)です。コラムとは、シートに書かれた枠のことで、2コラム法、3コラム法、5コラム法、7コラム法などさまざまな種類があって、自分が取り組めそうなものを、治療者と一緒に選んで実践します。方法は、自分が気になっている出来事について、そのと…

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