各疾患について

SSRI(パキシル)・SNRI・NaSSA(ミルタザピン)1

薬剤解説

薬剤の効能 (1/2) 抗うつ薬について 2011年の時点で、日本で使える抗うつ薬は16種類あります。 そのうち、うつ病での使用頻度が圧倒的に高いのがSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)です。 パロキセチン(パキシル)、フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)、セルトラリン(ジェイゾロフト)があります。 さらにSNRI(セロトニンーノルアドレナリン再取り込み阻害薬)として、ミルナシプラン…

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SSRI(パキシル)・SNRI・NaSSA(ミルタザピン)2

薬剤解説

薬剤の効能 (2/2) アクチベーションーシンドロームによる自殺の増加 副作用の少ないNaSSAに期待 アクチベーションーシンドロームとは、SSRIの服用後に出る可能性があるとされる中枢神経刺激症状のことです。 抗うつ薬が受容体を過剰に刺激して、逆に不安焦燥感、衝動性、不眠、自殺企図などが増悪してしまうことがあります。 「抗うつ薬を服用中の患者さんに、自殺が起きやすくなるのではないか」と、最近ちま…

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カクテル療法・ラピッドサイクラー

薬剤解説

知っておきたい薬剤知識 ひとつの症状に最初から複数の同系統の薬を処方するのは危険! 2009年3月に放送された『NHKスペシャルうつ病治療常識が変わる』で、野村総一郎先生は次のように指摘しました。 「『薬を増やせば症状を抑えられる』という誤った認識が、現場の医師の多くにある」。 つまり、初診の段階から数種類以上の薬を出していては、どの薬が効いていて、どの薬が副作用を生じているのかわから…

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SSRI・SNRI・NaSSA・睡眠導入剤・抗不安薬など

薬剤解説

薬剤一覧概説 SSRI ルボックス・デプロメール・レクサプロ・パキシル・ジェイゾロフト 主な作用 精神病の症状は、ヒスタミン、セロトニン、アドレナリン、ドパミンなど、脳内神経伝達物質の脳中枢細胞への取り込みの増加にもとづく神経細胞の機能亢進、混乱が原因と考えられています。 これら脳内神経伝達物質の取り込みを抑え込むことを主な作用とする抗精神病薬はほかにもありますが、この薬はとくにセロトニンの受容体…

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認知行動療法1

認知行動療法

はじめに  認知行動療法(CBT:Cognitive Behavioral Therapy)は、うつ病や不安障害の治療の第一選択となっているサイコセラピー(精神療法・心理療法)のことです。世界的に見ても、メンタルヘルスの分野において、もっとも有効な介入法として幅広く用いられています。それは、他の心理療法とは異なり、閉じた体系となっていない点です。したがって、従来型の支持的精神療法や精神分析のように…

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認知行動療法2

認知行動療法

はじめに  認知行動療法(CBT:Cognitive Behavioral Therapy)は、うつ病や不安障害の治療の第一選択となっているサイコセラピー(精神療法・心理療法)のことです。世界的に見ても、メンタルヘルスの分野において、もっとも有効な介入法として幅広く用いられています。それは、他の心理療法とは異なり、閉じた体系となっていない点です。したがって、従来型の支持的精神療法や精神…

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認知行動療法3

認知行動療法

1.認知行動療法とは  従来の精神療法との違い  認知行動療法が、従来の精神療法(心理療法、精神分析、心理セラピー、サイコセラピーなど)とどこが違うのかというと、患者さんの気持をあたたかく受け止め、共感的に話を聞く点ではこれまでの手法と変わりませんが、その後の対応において患者さんと一緒に具体的な解決策を考え、それを生活の中で応用していく点ではより実践的な手法といえます。   これまでの…

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睡眠薬の飲み方・リスク

薬剤解説

知っておきたい薬剤知識 睡眠薬の上手な飲み方 うつ病、躁うつ病、不安障害などでは、自律神経失調症状の諸症状のひとつとして、不眠症状が出ます。 そこで、軽度の不眠症状に対する処方について述べます。 簡単にいうと、人間は自律神経のうち、副交感神経が優位になって、体の緊張が取れるとよく眠れます。 ですから、副交感神経が優位になるように工夫しながら、睡眠薬の吸収効率と薬理効果の向上を目指します…

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うつ病・同時処方・アクチベーションーシンドローム

薬剤解説

同時処方のうつ症例 多種類の抗不安薬が重なり、症状が悪化した患者さん(20代女性・会社員) Iさんは、不動産会社で秘書をしている。 以前より不安症状がひどく、不眠が続き、リストカット、食べ吐きが止まらない。 また些細なことで怒って暴言を吐いたり、ときには同僚を殴って警察沙汰になったこともある。 飲酒量も増え、毎日かなりの量のアルコールを寝る前に飲んでいた。 気分の落ち込みが激しくなり、現在は会社を…

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認知行動療法4

認知行動療法

うつ病や不安障害の治療の第一選択  現在、イギリスやアメリカなどの国々では、認知行動療法がうつ病や不安障害治療の第一選択になっています。そのエビデンス(科学的根拠)として、治療効果を示すデータが提示されています。それによると、中等度から重度のうつ病患者に認知行動療法を行ったときの反応率(治療効果の割合)を調べたところ、薬物療法と同等の効果があるといわれています。また、不安障害への効果に…

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認知行動療法5

認知行動療法

6つの基本原則と5つの相互作用 6つの基本原則  認知行動療法には、6つの基本原則があります。1つ目は「治療者と患者さんとの関係性」です。認知行動療法を行ううえで、重要なポイントになるのは、治療者と患者さんの信頼関係です。問題解決にあたっては、双方が協力して面接を進めていき、治療者と患者さんは常に対等の関係性のなかで、耳を傾け、質問や理解できない点をお互いに確認しあいながら、活発に対話…

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認知行動療法6

認知行動療法

自動思考とスキーマ  うつや不安の根源である認知の正体は、「自動思考」とさらにその奥に潜む「スキーマ」にあると言われています。人間の認知を分析してみると、日頃から意識している考え方のほかに、何気なく思い浮かぶ心の声があることに気づきます。それを自動思考といいます。自動思考は、根拠なく自動的に思い浮かぶ考えで、自分では考えているつもりはないのに、瞬間的に頭に浮かんでくる考えです。「どうせ…

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